タイトジャンクション開口剤の創製

生体内ホルモンなど、機能を有する生理活性物質やそのミミックを医薬品として 利用したものをペプチド医薬品と呼びます。インスリン製剤など、多くのペプチド医薬品が臨床応用されています。しかし、ペプチド医薬品は消化管内酵素により分解を受けるなど、経口投与製剤は難しく、主に注射製剤として利用されています。このため、ペプチド医薬品は実用化範囲が狭く、また注射は痛みを伴うためQOLの低下を招いてしまいます。

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タイトジャンクションは主にクロ−ディンというタンパク質により上皮細胞をつなぎ、さまざまな分子の通過を制限しています。しかしながら、体外からの異物の侵入を防ぐと同時に、タンパク質やペプチド等から成る高分子医薬品の吸収障壁ともなっています。

MA026はPseudomonas sp. RtlB026から単離された環状デプシペプチドで、クローディン-1 に作用することで抗HCV活性およびタイトジャンクション不可逆的開口活性を有することが知られています。

当研究室では、皮膚を介した薬剤の非侵襲的投与法開発を目指し、MA026の構造活性相関研究を展開しています。

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