抗体結合ペプチドを利用した抗体薬物複合体の創製

抗体薬物複合体(ADC)は、抗体と薬物を架橋させた医薬品です。

抗体に薬物を架橋することで、抗原を細胞表面に発現した細胞に対して、選択的に薬物を送達することが可能となっています。

しかし、現行のADC調製法は、薬物修飾部位の選択性が低いことに起因する抗体の機能低下や、修飾される薬物数の不均一に起因する副作用の発生などが懸念されています。当研究室では抗体Fc部位を選択的に認識できるペプチドを用いて、Fc部位への薬物の選択的架橋を検討しています。

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Fcを認識できるペプチドは数種知られていますが、伊東らにより報告された環状ジスルフィドペプチド(17-IgBP)は8残基目Lysへ反応性基を導入することで、抗体Fc部位に対し、選択的な抗体–薬物架橋反応を実現しました(CCAP法)。当研究室では、より効率的にADCを獲得するために、より優れた抗体結合ペプチドを創製すべく構造活性相関研究を展開しています。

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